子供の頃から変わらない。

母から何度も聞いた私の幼い頃の思い出話がある。

 

海に浮かぶ島を指して私が父に聞いた。

「あの島はなに?」

父は答える。

「島だ」

「ふうん」と、私は納得したと母は笑う。

 

私は全く覚えていないがこう思う。

今も変わっていない。

自信を持って答えられると、間違っていても指摘しない。

「ふうん」とごまかす。

母でさえ私の性分をわかっていなかった。

 

鳴かぬならそれでいいよほととぎす